ささ恋インタビュー 第2回公開!(朝凪依役 瀬戸麻沙美)
ひまりと依の距離がぐっと縮まり、ついに依がその思いを伝えた第2話。ますますひまりへの恋心が募っていく依と、恋愛としての「好き」がわからないひまりのすれ違いは、一体どこへ向かうのか――。
「ささ恋インタビュー」第2回は、朝凪依役の瀬戸麻沙美さんが登場。クールな一面と乙女な一面を持つ彼女を、どのようにとらえ、どのように演じているのか。役の魅力とあわせて伺いました。
「ささ恋インタビュー」第2回は、朝凪依役の瀬戸麻沙美さんが登場。クールな一面と乙女な一面を持つ彼女を、どのようにとらえ、どのように演じているのか。役の魅力とあわせて伺いました。
クールな振る舞いと悶々とした乙女心のギャップを大事にしています
――第2話の放送が終わりましたが、率直な感想はいかがでしたか?
瀬戸麻沙美さん(以下、瀬戸) 「もっとホレさせる」と宣言した依がついに告白したのに、ひまりは「はい、私も好きです」とはならない……そのすれ違いに胸を締め付けられました。同時に物語が大きく動き出したというところでは、とても面白かったです。
――ひまりはあくまでも憧れとして依を見ているというのが悲しいですよね。
瀬戸 初恋を知らない二人が出会い、“ひとめぼれ”のとらえ方が異なっていたからこそ生まれたすれ違いでした。ひまりは友達や家族への「好き」と恋愛の「好き」の違いがわかっていないから、依の気持ちに応えられない。でも、依が好きだと言葉にしなかったら、ひまりが「好き」を考えるきっかけも与えられなかったと思うと、依にとっては大きな第一歩だったのかなと思います。
瀬戸麻沙美さん(以下、瀬戸) 「もっとホレさせる」と宣言した依がついに告白したのに、ひまりは「はい、私も好きです」とはならない……そのすれ違いに胸を締め付けられました。同時に物語が大きく動き出したというところでは、とても面白かったです。
――ひまりはあくまでも憧れとして依を見ているというのが悲しいですよね。
瀬戸 初恋を知らない二人が出会い、“ひとめぼれ”のとらえ方が異なっていたからこそ生まれたすれ違いでした。ひまりは友達や家族への「好き」と恋愛の「好き」の違いがわかっていないから、依の気持ちに応えられない。でも、依が好きだと言葉にしなかったら、ひまりが「好き」を考えるきっかけも与えられなかったと思うと、依にとっては大きな第一歩だったのかなと思います。
――二人のデートでは、依の高揚感がひしひしと伝わってきました。
瀬戸 少し浮き足立っている様子が本当にかわいかったです。お互いのことをまだほとんど知らないから、相手のことを少しでも知れるのが嬉しいんだろうなという描写がたくさんあって。何か一つ知るだけで100を知れたような気持ちになる、あのドキドキ感が伝わってきました。ひまりもたぶんドキドキしていたと思うんですが、どちらかというと憧れの先輩とお出かけできる楽しさで、「デート」という言葉にも深い意味はなかったんだと思います。
――でも、依のほうはそうではなく、その恋心をまっすぐに伝えました。
瀬戸 依はときどき思い切ったことを言いますけど、実際のところはすぐ悩んでしまったり、勇気が出せなかったりする子で、デート中もずっと思考を巡らせているようなタイプです。そんな彼女があのタイミングで告白したのは、図らずもひまりの言葉が背中を押してしまったからなのかなと思います。ひまりはナチュラルたらしですよ!(笑)
――(笑)。確かに、自分から「デート」と表現したり、依に「あーん」をしたりと、グイグイきますよね。
瀬戸 きっと普段から友達とはそういう距離感なのかなと思います。親友の未希とも自然とそういう感じで過ごしてきたんだろうなって。
――依は言葉にするセリフとモノローグとでテンションが大きく違っていますが、演じるうえで何か意識されているんですか?
瀬戸 特にひまりと出会ったばかりの頃は、「かっこいいと思われたい」「好かれたい」という気持ちが前面に出ているので、たぶん猫を何匹も被った状態だと思うんです。そのぶん、内面の描写が出たときのギャップは大きいほうがいいと思って、できるだけ振り幅を大きくするようにしました。
ただ依の性格として、モノローグとはいえ衝撃を受けたときに何でもかんでもテンションが上がるタイプではないなと思ったんです。どちらかといえば喜びを「うん、うん」と噛みしめるタイプだと思ったので、モノローグでオーバーな表現が必要になっても、依の悶々とした感じは必ず意識するようにしました。
――恋をして常に悶々としている感じ、というのはよくわかります(笑)。
瀬戸 言い方はあれですけど、少しむっつりなところがあるんです(笑)。クールな振る舞いと実は悶々としているところのギャップは大事にしました。
瀬戸 少し浮き足立っている様子が本当にかわいかったです。お互いのことをまだほとんど知らないから、相手のことを少しでも知れるのが嬉しいんだろうなという描写がたくさんあって。何か一つ知るだけで100を知れたような気持ちになる、あのドキドキ感が伝わってきました。ひまりもたぶんドキドキしていたと思うんですが、どちらかというと憧れの先輩とお出かけできる楽しさで、「デート」という言葉にも深い意味はなかったんだと思います。
――でも、依のほうはそうではなく、その恋心をまっすぐに伝えました。
瀬戸 依はときどき思い切ったことを言いますけど、実際のところはすぐ悩んでしまったり、勇気が出せなかったりする子で、デート中もずっと思考を巡らせているようなタイプです。そんな彼女があのタイミングで告白したのは、図らずもひまりの言葉が背中を押してしまったからなのかなと思います。ひまりはナチュラルたらしですよ!(笑)
――(笑)。確かに、自分から「デート」と表現したり、依に「あーん」をしたりと、グイグイきますよね。
瀬戸 きっと普段から友達とはそういう距離感なのかなと思います。親友の未希とも自然とそういう感じで過ごしてきたんだろうなって。
――依は言葉にするセリフとモノローグとでテンションが大きく違っていますが、演じるうえで何か意識されているんですか?
瀬戸 特にひまりと出会ったばかりの頃は、「かっこいいと思われたい」「好かれたい」という気持ちが前面に出ているので、たぶん猫を何匹も被った状態だと思うんです。そのぶん、内面の描写が出たときのギャップは大きいほうがいいと思って、できるだけ振り幅を大きくするようにしました。
ただ依の性格として、モノローグとはいえ衝撃を受けたときに何でもかんでもテンションが上がるタイプではないなと思ったんです。どちらかといえば喜びを「うん、うん」と噛みしめるタイプだと思ったので、モノローグでオーバーな表現が必要になっても、依の悶々とした感じは必ず意識するようにしました。
――恋をして常に悶々としている感じ、というのはよくわかります(笑)。
瀬戸 言い方はあれですけど、少しむっつりなところがあるんです(笑)。クールな振る舞いと実は悶々としているところのギャップは大事にしました。
――「もし付き合えたら」みたいな想像をするのもかわいかったです。
瀬戸 付き合ったらこうかも、こうしたいという想像が豊かで、恋をしたことがないわりには意外と恋愛への知識が深いなと感じましました。依は作詞、作曲をしますし、いろいろな小説や映画、音楽から影響を受けているような気がします。
――確かに、ちょっとポエムっぽいことを言うときもありますよね。
瀬戸 そうなんです! 結構ポエマーなんです(笑)。きっと自分の考えとか思いをちゃんとノートに書いているようなタイプなのかなと想像しています。
――依に共感するポイントはありますか?
瀬戸 一人で悩んでしまうところは、私もよくあるのですごく共感できました。恋する乙女の定番的な行動かもしれませんが、ひまりに恋をしてメッセージ一つ一つに心を動かされるところも“あるある”だなと思いますし、依がそういうふうに悶々としているのがかわいいなと思います。
――依がひまりに恋をする理由については、どう受け止めましたか?
瀬戸 最初は想像するのが難しかったです。ひまりはかわいくて純真で、好きな要素はたくさんあるんですが、私からすると少し構えてしまうところがあって。あまりに純粋すぎて、その純粋さが人の心を揺さぶるところがありますよね?
――ええ。
瀬戸 デートのときも、「いやいや、それは相手を勘違いさせちゃうよ」という場面がいくつもありましたし、そのうえ本人は恋愛としての「好き」がいまいちわかっていない。そういう子を好きでいる感覚ってどんな感じなんだろうと、依の気持ちを落とし込むのに少し時間がかかりました。たぶん依役としてその気持ちに触れていることで、お節介にも依を守りたくなっていたんでしょうね(笑)。ひまりと恋愛するのは大変だぞって。
――でも、なんとか落とし込めました?
瀬戸 そうですね。この先、どんどんひまりの魅力的な部分が出てきますし、あとはもうひとめぼれなら仕方ないと(笑)。どんな役でも、どうしてその気持ちになったのか、どうしてそういう行動をするのかと、感情や行動の理由を考えるんですが、『ささ恋』はひとめぼれから始まる物語なので。そういう意味では、出会うべくして出会った運命、理屈を超えた「ひとめぼれだから」という理由に助けられました。
――理屈がわかっているのとわかっていないのとでは、難しさは違いますか?
瀬戸 それぞれに難しさがあるので、理屈でわかったほうがいいのかどうか、どちらが難しいかは断言できないですね。一つ言えるのは、依のはかりしれない理屈を埋めるのが音楽なんだと思います。気持ちを表すうえで音楽が重要な役割を担うので、ぜひ音楽のドラマチックさにも注目していただきたいです。
――ひまり役の嶋野さんとは現場でどのようなやりとりをされましたか?
瀬戸 嶋野ちゃんも話していたんですが、初めてメインキャラクターを演じるということで、嶋野ちゃんの緊張感がひしひしと伝わってきたんです。同時に、この作品が大好きなこと、役を真剣に考えていることも伝わってきたので、なるべくその緊張感は緩和してあげたいなと思っていました。
以前、ある先輩がおっしゃっていたんです、いいものを持っていても緊張しすぎるといいものは出せないって。その考え方がすごくすてきだと思ったので、自分にできる範囲で現場の緊張感は取り除くようにしています。今回も、役に集中できる環境を作ってあげたい、私が嶋野ちゃんのストレスにならないようにしたいと考えて接していました。
――役についてのアドバイスなどは?
瀬戸 それはほとんどしないですね。役作りに関しては本人がしっかり向き合っていますし、音響監督さんの言葉を一つ一つ噛み砕いていると思ったので、変に歩み寄って余計に混乱させてはいけないと思って、特に私から何かを伝えることはありませんでした。
瀬戸 付き合ったらこうかも、こうしたいという想像が豊かで、恋をしたことがないわりには意外と恋愛への知識が深いなと感じましました。依は作詞、作曲をしますし、いろいろな小説や映画、音楽から影響を受けているような気がします。
――確かに、ちょっとポエムっぽいことを言うときもありますよね。
瀬戸 そうなんです! 結構ポエマーなんです(笑)。きっと自分の考えとか思いをちゃんとノートに書いているようなタイプなのかなと想像しています。
――依に共感するポイントはありますか?
瀬戸 一人で悩んでしまうところは、私もよくあるのですごく共感できました。恋する乙女の定番的な行動かもしれませんが、ひまりに恋をしてメッセージ一つ一つに心を動かされるところも“あるある”だなと思いますし、依がそういうふうに悶々としているのがかわいいなと思います。
――依がひまりに恋をする理由については、どう受け止めましたか?
瀬戸 最初は想像するのが難しかったです。ひまりはかわいくて純真で、好きな要素はたくさんあるんですが、私からすると少し構えてしまうところがあって。あまりに純粋すぎて、その純粋さが人の心を揺さぶるところがありますよね?
――ええ。
瀬戸 デートのときも、「いやいや、それは相手を勘違いさせちゃうよ」という場面がいくつもありましたし、そのうえ本人は恋愛としての「好き」がいまいちわかっていない。そういう子を好きでいる感覚ってどんな感じなんだろうと、依の気持ちを落とし込むのに少し時間がかかりました。たぶん依役としてその気持ちに触れていることで、お節介にも依を守りたくなっていたんでしょうね(笑)。ひまりと恋愛するのは大変だぞって。
――でも、なんとか落とし込めました?
瀬戸 そうですね。この先、どんどんひまりの魅力的な部分が出てきますし、あとはもうひとめぼれなら仕方ないと(笑)。どんな役でも、どうしてその気持ちになったのか、どうしてそういう行動をするのかと、感情や行動の理由を考えるんですが、『ささ恋』はひとめぼれから始まる物語なので。そういう意味では、出会うべくして出会った運命、理屈を超えた「ひとめぼれだから」という理由に助けられました。
――理屈がわかっているのとわかっていないのとでは、難しさは違いますか?
瀬戸 それぞれに難しさがあるので、理屈でわかったほうがいいのかどうか、どちらが難しいかは断言できないですね。一つ言えるのは、依のはかりしれない理屈を埋めるのが音楽なんだと思います。気持ちを表すうえで音楽が重要な役割を担うので、ぜひ音楽のドラマチックさにも注目していただきたいです。
――ひまり役の嶋野さんとは現場でどのようなやりとりをされましたか?
瀬戸 嶋野ちゃんも話していたんですが、初めてメインキャラクターを演じるということで、嶋野ちゃんの緊張感がひしひしと伝わってきたんです。同時に、この作品が大好きなこと、役を真剣に考えていることも伝わってきたので、なるべくその緊張感は緩和してあげたいなと思っていました。
以前、ある先輩がおっしゃっていたんです、いいものを持っていても緊張しすぎるといいものは出せないって。その考え方がすごくすてきだと思ったので、自分にできる範囲で現場の緊張感は取り除くようにしています。今回も、役に集中できる環境を作ってあげたい、私が嶋野ちゃんのストレスにならないようにしたいと考えて接していました。
――役についてのアドバイスなどは?
瀬戸 それはほとんどしないですね。役作りに関しては本人がしっかり向き合っていますし、音響監督さんの言葉を一つ一つ噛み砕いていると思ったので、変に歩み寄って余計に混乱させてはいけないと思って、特に私から何かを伝えることはありませんでした。
――竹嶋えく先生、嶋野さんとの座談会で嶋野さんがおっしゃっていましたが、瀬戸さんをはじめ、周囲のキャストさんたちが現場をかなり盛り上げていたとか。
瀬戸 嶋野ちゃんのお芝居を聞いて、「かわいい!」と声を掛けたことですよね(笑)。本当にひまりがかわいいと思ったのもありますが、やっぱり緊張してアフレコに挑むのはもったいないと思ったんです。すてきな方々が集まった現場だし、早くその緊張感がほぐれたらもっと楽しいよねと思って、なるべく盛り上げるようにしました。私と同世代のキャストさんも同じ気持ちだったと思います。
――ちなみに、依はSSGIRLSとのやりとりも多いですよね。彼女たちとの距離感ではどんなことを意識されていますか?
瀬戸 特に亜季は依の親友でもあるので、真理や橘さんとは距離感が少し違うこと、長い付き合いがある二人は阿吽の呼吸だということを意識しています。相手が小松(未可子)さんというのもあって、とてもやりやすかったです。ただ、亜季は亜季で何か抱えているものがありそうなので、小松さんは大変だったかもしれませんが。
――では、皆さんに高校時代にハマっていた音楽を伺っているのですが、瀬戸さんはどんな音楽が好きでしたか?
瀬戸 高校時代はサンホラ(Sound Horizon)ですね。ローラン(Sound Horizonのファンのこと)なんです。私はサンホラで育ったといっても過言ではありません。最初に所属した事務所のオーディションでもサンホラを歌ったくらいです(笑)。
――相当、影響を受けた感じですか?
瀬戸 小学6年生くらいのときに、姉が持っていた「Elysion -楽園への前奏曲-」「Elysion ~楽園幻想物語組曲~」を聴いてハマり、中学生のときにリリースされた「Moira」で歌とお芝居で紡がれる物語が好きになったんです。声優になりたいと思うようになり、オーディションを調べるようになったのもそこからでした。
――まさに瀬戸さんの原点なんですね。
瀬戸 歌が好きになったのもサンホラのおかげなので、私の人生の大きな軸になっています。
――では、「最近、ひとめぼれしたこと」についても教えてください。
瀬戸 最近ではないんですが、愛車はひとめぼれで買いました。何度見てもかっこいいなと思います。あとは、一昨年くらいに買ったバイクもかっこよさにひとめぼれしましたね。顔で選んでからのちに性能を知るタイプなので、性能重視の方は眉をひそめるかもしれませんが(笑)、ひとめぼれなので仕方ありません!
――ありがとうございます。では最後に、第3話以降で楽しみにしてほしいことを教えていただけますか?
瀬戸 ひとめぼれから始まった依とひまりの物語が第2話で大きく動き出しました。第3話以降も依が振り回される状況はありますが、ひまりも真剣に思い悩むシーンが出てきて、彼女の本質にある優しさが垣間見えると思います。その心の動きとそれが周囲に与える影響に注目してください。